旅 | 我が漂流記

CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
T君の弁当

 先日、中学時代の友人T君と市原方面にドライブに行った際、昼食をどうするかという話になった。しかし、その辺りには気の利いた店などないので、コンビニで弁当を買って車の中で食べることにした。ようやくみつけたコンビニで弁当を買って、助手席で買ってきた弁当を広げて食べ始めた僕は運転席のT君に「何の弁当にしたの?」と聞いた。T君は「俺は弁当持ってきたから」と鞄の中から徐にハンカチに包まれた弁当箱を取り出したのである。「え?自分で作ったの?」と聞くと、T君は「いや、作ってもらったんだ。いつも昼は弁当作ってもらうんだよ」と嬉しそうに言った。
 確か彼は数年前に父親を癌で亡くし、母親と二人暮らしのはずである。「へえ、そうなんだ。いいねぇ」とおいしそうに弁当を食べる彼の顔を見ながら僕は言った。普段、どちらかと言うと感情を抑えている彼がその時、とても嬉しそうに弁当を食べていたのが印象的だった。

ドライブから帰って、母親と話をしていた時、僕はT君が嬉しそうに弁当を食べていた理由が突然わかったきがした。それは、中学時代、何かの都合で給食が休みになった際、それぞれ弁当を持参して食べる機会が何度かあったのだが、T君はいつも一人だけ、弁当を持ってこなかった。みんなは、それに気づくと、「あげるよ」と少しづつおかずやおにぎりを分けてあげたものだった。T君はそれを申し訳なさそうにもらって食べていた。ある時、僕は不思議に思って、「どうして、いつも弁当を持ってこないの?」とT君に聞いたことがあった。T君は「俺の母親は本当の母親じゃないんだ」と寂しそうに言った。聞けば、T君を産んだ母親は物心つく前に亡くなって、今の母親は父親の後妻としてやってきたというのである。
そうした事情から弁当を作ってもらったり、甘えたりすることはできないというのである。それを聞いて僕は、「弁当も作ってもらえないのか…」ととても複雑な気持ちになったのだが、今思えば、T君は給食がないことがわかっても、母親に素直に弁当を作って欲しいと言えなかったのかもしれない。それが、今、40年近く経って母親に作ってもらった弁当を食べているT君の嬉しそうな顔を思い出していたら、急に目頭が熱くなったのである。

JUGEMテーマ:日記・一般

| | 23:42 | - | - |
モンゴルの朝
  
  6月に行ったモンゴルでは、車での移動が多く、あまりゆったりとしたものではなかった。特に過ごしやすい朝はあっという間に過ぎてゆき、やがて猛暑の昼がやってくる。出発のために急いでテントを畳まなければならないし、結構忙しかった。そんなモンゴルの朝を三脚にカメラを据えて記録した。
| | 13:11 | comments(0) | - |
ローライと少女

 モンゴルではローライフレックスが未だに現役のカメラとして使われている、というわけではない。確かに電池のいらないカメラだから、モンゴルに向いている気はするけれど、そもそもブローニーフィルムが手に入るのか怪しいものである。今回のモンゴルの旅のメンバーが、携行したローライフレックスのファインダーを遊牧民の少女に覗かせているのである。少女は不思議そうにファインダーを見つめていた。
| | 19:15 | comments(0) | - |
ポニーテールのポニー
  これは、先月のモンゴルの旅で発見した「ポニーテールのポニー」である。
 広辞苑によると、ポニーテールとは、「髪を後ろでたばね、ポニーの尻毛のようにたらす結い方。」とある。つまり、このポニーは自らの尻毛をまねたヘアースタイルを更にまねているのだ。僕は、そのセンスに思わず唸ってしまった。
モンゴル人のユーモアのセンスたるやなかなかのものである。
| | 15:13 | comments(4) | - |
「犬を繋いでくれ」
 モンゴル語で最初に覚えた言葉は「サンバイノー」。日本語の「こんにちは」にあたる言葉である。今回の旅の途中、僕はその言葉の語源が「犬を繋いでくれ」という意味だと聞いた。そういえば、モンゴルで見かける犬はペットというより主に番犬として飼われているようだった。モンゴルでは、馬泥棒など家畜を盗まれる被害が絶えないというし、犬にはいち早く異常を察知して飼い主に知らせる役割があるのだろう。ある時、車で走っていて、遊牧民のゲルに近づくと、犬が車に突進するように走って来たことがあった。犬は威嚇するように吠えながら車と並走し、相当遠くまで追ってきた。車で通過するだけでそうなのだから、誰かが訪ねて来たら大変な騒ぎになるに違いない。まずは、「犬を繋いでくれ」なのである。
 旅も終盤に差し掛かった頃、滞在していたツーリストゲルの周りに張り巡らされた柵の近くを歩いていたら、そこにいた犬に猛然と吠えられた。幸いその犬は縄で繋がれていたので、近づかなければ危険はないと思った。僕はじっと様子を伺っていたが、向こうから、一人の遊牧民の老人が近づいてきた。伝統的な民族衣装に帽子とサングラスという出で立ちの老人は、何かモンゴル語で話しかけながら、真っ直ぐに僕の方に近づいてきた。サングラスの色は濃く、老人の表情を窺い知ることは出来ない。僕は事態を見守った。老人は僕の前に来て立ち止まると、モンゴル語で静かに話し始めた。もちろん、僕はモンゴル語は話せないし、わからない。しかし、僕は老人の身振り手振りを交えた話が不思議と理解できた。老人は「あの犬には気をつけろ。俺は、あの犬にこことここを噛まれたんだ。あの犬には決して近づいちゃいかんよ」と、僕に手の指の傷跡を見せながら言った。傷跡は数カ所あった。僕は、「わかった。ありがとう。あんたの言うとおりにするよ」と日本語で言った。その時、老人がニコリと笑った。老人の歯は前歯が殆ど抜けて隙間だらけだった。今思えば、あれが僕のモンゴル人と交わした唯一の会話らしい会話だった。何気ない会話だったが、妙に思い出に残っている。
(※写真の犬は別の大人しい犬でモンゴル隊の人気者となった。)






| | 19:53 | comments(2) | - |
Windows Desktop?

  先月、モンゴルを旅していた時、僕は車窓を過ぎゆく風景を見ながらふと既視感を覚えた。僕はカメラのシャッターを切ってから、一体、どこで見たのだろうと思いを巡らせた。それは、4年前に旅したモンゴルの風景ではなく、日本で日常的に見ていた風景だった。それは、毎日、パソコンの電源を入れる度に見ていた風景だった。そうだ、Windowsのデスクトップ画面である。同じ車に乗っていた仲間に「Windows」と窓の外を指して言うと、笑いが起こった。猛暑の中、長時間、悪路を走り続けていた時のことだった。帰国して、あらためて、パソコンの電源を入れて見ると、見慣れたはずのデスクトップ画面は見当たらなかった。調べてみると、草原の丘の壁紙はWindows XPのものだった。因みに、今使っている僕のパソコンのOSはWindows Vistaである。僕は、パソコンのデスクトップの背景をモンゴルで撮った風景に入れ替えてみた。それだけで、あの時の楽しさが思い出された。
| | 20:03 | comments(0) | - |
TOP SECURITYと師匠の神通力
 
 モンゴルといえば、ゲル。もともとは遊牧民が住居として使うものだが、観光客向けに宿として貸し出されているものがある。所謂、ツーリストゲルである。 
 ツーリストゲルは、観光客向けなので、外には共同のトイレやシャワーや食堂もあって、ツアー客には快適に過ごせる。値段は、確か、一泊、一人、米ドルで30ドル。食堂では、オプションで一人6ドルで馬頭琴やホーミーの演奏も聞くことができた。
 ただ、厄介なのは、ツーリストゲルは、いくつも同じ形をしたものが並んでいるので、時々、自分の泊まっているゲルを間違えることである。
 今回、泊まったツーリストゲルで同室だったろくろくさんは、僕が外出して戻ってくると、ゲルの前で悪戦苦闘していた。聞けば、鍵が開かないのだという。僕が替わって鍵を開けようとしたが、びくともしない。この南京錠、良く見ると「TOP SECURITY」と刻印されている。確かに安全は守られる方が良いには決まっているが、いちいち鍵が開かないのでは、たまったものではない。僕は、近くにいた渡部さとる師匠に助けを求めた。師匠は、しばらく鍵を弄っていると、事もなげに鍵を開けてしまった。流石師匠!思わず尊敬の眼差しで師匠に礼を言って中に入ると、どうも様子が違う。もしかして…そう、扉にある番号を確かめると、我々の隣のゲルだったのだ。それにしても、TOP SECURITYの南京錠を違う鍵で開けてしまう師匠の神通力たるや、恐るべしである。
 
| | 23:24 | comments(0) | - |
「オッス」それは、命をつなぐ水
 
  東京では梅雨が明けて、連日、猛暑が続いている。それでも、先月行ったモンゴルの暑さには遠く及ばない。日本より湿気は少ないものの、モンゴルでは気温40度前後の日が続いた。ある時、買って間もないキャノンのデジタルカメラが突然、エラーが出て動かなくなった。おそらく暑さにやられたのだと思う。その日は、最高気温が42度だったと聞いた。日中の屋外でカメラは突然ブザー音を出しながら動かなくなってしまった。カメラも暑さに悲鳴を上げたに違いない。幸い夜になって過ごしやすくなったら、カメラは自動的に復旧した。そんなモンゴルで、片時も手放せなかったのが、ミネラルウォーターである。僕が挨拶の次に覚えたモンゴル語はたぶん、「オッス」だ。「オッス」は日本語では挨拶だが、モンゴル語では「水」を意味する言葉である。
それにしても、本当に暑い時、普段は当たり前の存在である水が実に有り難く感じるものである。
| | 23:11 | comments(0) | - |
モンゴル式バイクの乗り方

 モンゴルでは、よくバイクに乗った人に遭遇した。それも、よく見ると二人乗りならぬ三人乗りが多かった。もちろん、ノーヘル。長距離を走るせいかバイクも大きなものが一般的なようだった。
 これもバイクの三人乗りの写真である。撮った時は気付かなかったのだが、よく見ると、運転する父親と母親の間に挟まれるようにして乗っている女の子はなんと眠っているのである。さすがは騎馬民族!疾走するバイクの上でも眠れるとは!母親の抱き方も、片腕で少女の顎をひっかけているだけだがなかなか堂に入っている。もしかしたら、これが一般的なモンゴルのバイクの乗り方なのかも知れないと思うのであった。くれぐれも良い子のみなさんは真似しないように。

| | 23:59 | comments(2) | - |
旅の思い出
 
 先月、モンゴルへ行った。僕にとっては二度目のモンゴル。そして4年ぶりのモンゴルだった。8日間の短い旅だったが、しばらくの間、抱えている問題を忘れ、充実した時を過ごすことができた。モンゴルでは久しぶりに大声で笑った。まるで子供に返ったかのように楽しかった。
 渡部さとる師匠をはじめ、ともに旅をした仲間たちに心から感謝したい。
| | 16:07 | comments(2) | - |
| 1/4PAGES | >>