写真 | 我が漂流記

CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
走馬灯のような写真集を見る

昨日は、渡部さとる写真展『demain 2017』を観に中野のギャラリー冬青へ行った。今週末で会期が終わるので、滑り込んだのである。写真はこれまでに観たり、所有している写真も一部あったのだが、渡部さんがプロになってからの写真と学生時代の写真が混じっていて面白い。学生時代の写真を撮り始めた頃の写真は作為がなく素直なところがとても良いのである。今回の写真展に合わせて出版された写真集を見せてもらった。すると、見たことのない古い写真や子供の頃のアルバムの写真も入っていて興味深く、何度もページをめくって眺めた。渡部さんに写真集の見慣れない古い写真について訊ねると、旅先の屋久島で見せてもらったアルバムの写真を何点か入れているとのことだった。渡部さんが撮った写真と全く違う写真だが、渡部さんが見てきた記憶をまとめたもの、あるいは、渡部さんが鞄の中に大事に持っていた所持品の写真を取り出して並べたものだと思うととてもしっくりきたのである。渡部さんの人生を写真で綴る記録として読むとなんだかスッと入ってくる内容だった。渡部さんに写真集のコンセプトを訊ねると、走馬灯という言葉が出てきた。死ぬ間際に頭の中に記憶が映像として次々によみがえってくるというあれである。 渡部さんが最近興味を持っていること、現代美術、キリスト教、仏教、日本人の精神性などについて話をする。渡部さんが構想している本の話も面白かった。僕もただ生きるのではなく、もっと自由に生きようと思ったのであった。
| 写真 | 09:46 | - | - |
マルティン・チャンビ写真展でガラス乾板を見直した
 広尾のペルー大使館にマルティン・チャンビ写真展を観に行った。会場で貰ったパンフレットを読むと、マルティン・チャンビは1891年生まれのペルーの写真家で約100年前にクスコで写真スタジオを開設して多くの写真を残したとのことだった。展示されている写真を見ていると、90年以上前に撮られたとは思えない程、シャープで立体感があり、圧倒された。また、スタジオで撮影された住民の男性のポートレートは着ている服の擦り切れた感じがとても立体感があって肌触りまでわかりそうな質感が感じられるのである。その写真の下の端の方を見ると、黒く歪に欠けているところがあった。それを見て「これはガラスのネガが欠けてしまったのだな」と思った。僕も数年前にインターネットでドイツのショップから撮影用にガラス乾板を輸入して使ったことがあるのだが、気をつけないといつの間にか端の方が欠けてしまったことがあったのである。その時も、人物を撮影したガラス乾板のネガを現像してみたら、洋服の皺がとても立体感のある感じになったので驚いたのだった。フィルムの登場する前にこんなに素晴らしいシステムがあったのかと思ったものである。輸入したガラス乾板はAGFAブランドで赤い箱に10枚入っていた。何十年ぶりかで復刻したもので、6.5cmx9cmの古い乾板用のカメラに専用のフォルダーに入れてそのまま使えるものだったので、田村写真の田村さんに譲ってもらった古いフォクトレンダーの蛇腹のカメラで撮ってみたのだった。それでも、10枚セットで1万数千円したので、写真展に参加するために撮ったきり、そのまま撮ることはなかったのである。しかし、今回のマルティン・チャンビの写真を見ている内にガラス乾板の魅力にすっかり取り憑かれてしまった。展示されている写真の中に密着プリントと思われる写真があったが、6.5cmx9cmよりも遥かに大きいサイズで、4x5よりも細長いフォーマットだった。写真を見るといくつかのフォーマットで撮っていると思われるが、いずれも大判のカメラだと思われる。写真の一つにクスコの遺跡を眺めるマルティン・チャンビのセルフポートレートがあった。そのチャンビの足下の辺りを見ると、AGFAという白い文字が裏返しに刻印されていた。

マルティン・チャンビ写真展

http://martinchambi.org/en/

iPhoneImage.png
 
| 写真 | 18:29 | - | - |
内藤さゆり写真展「Once in a Blue Moon」
JUGEMテーマ:写真

先日、久しぶりに四谷三丁目で電車を降りた。

写真家の内藤さゆりさんの写真展『Once in a Blue Moon』を観に行くためである。初めて行くギャラリーだったので、スマホの地図アプリを見ながら歩いていたら、中古カメラ店、アローカメラの入口の前に出たので、思わず吸い込まれそうになったが、我慢して、道に迷いながらも、なんとか無事にギャラリーに辿り着いたのである。展示されていたのは、以前、品川のCanonギャラリーSで展示されていたロンドンのシリーズ。

それらの誰も写っていない都市の風景を初めて観た時、核戦争後の未来をイメージしたことを思い出した。

僕はロンドンに行ったことはないけれど、この街で、明治の文豪、夏目漱石も留学中に神経衰弱に罹ったことを思い出し、きっと陰鬱な所なのだろうと思った。

今回の写真展では、Canonの時とは違い、作品のサイズを小さくプリントして額装していた。そして、去年、発売したという写真展と同名の写真集『Once in a Blue Moon』も置いてあった。この写真集が良かった。京都の印刷所で印刷したという大判のハードカバーの写真集で、108ページのボリュームである。在廊していた内藤さんが、カバーを外して背にタイトルの文字が箔押ししてあるのがこだわりだと言った。

内藤さんがこのシリーズの撮影のためにロンドンに滞在したのは僅か二週間。それで、写真展を開き、写真集を作ってしまったことを考えると、すごく効率的だなと思った。

あらためて、内藤さんにそう言うと、「カメラマンの仕事だとそういうことは当たり前だから」と言った。

内藤さんがこのシリーズを撮影したのは、ライカのM240という高額なデジタルカメラとライツのレンズの組み合わせだそうだが、解像度の高さよりも、レンズの収差の目立つ写真を見ていると、いつの時代の写真かわからなくなってきた。

因みに、内藤さんが約10年前に新宿のコニカミノルタギャラリーで展示した「多摩川日和」のシリーズは安価なトイカメラのホルガで撮られたものだったが、そのイメージの本質は今も変わってはいない気がした。

内藤さんには、出来れば、誰もいなくなった日本の地方を撮って頂きたいと思ったのであった。


内藤さゆり写真展「Once in a Blue Moon」
http://queuegallery.com/top.html


SAYURI NAITO PHOTOGRAPHS
http://sayuri7110.petit.cc
| 写真 | 00:55 | - | - |
長谷川冬樹写真展「ε0(イプシロンゼロ)」
JUGEMテーマ:写真


銀座ニコンサロンで開催中の長谷川冬樹写真展「ε 0(イプシロンゼロ)」を観に行った。
写真はモノクロの街のスナップである。作品の中に写り込みを活かした造形が幾つかあって、観ていて思わず頬が緩んだ。
作者の長谷川さんとは写真家の渡部さとるさんのワークショップを通じて数年前に知り合ったのだが、その頃はカメラやレンズの話をした記憶しか残っていない。しかし、その後、写真家の白岡順さんが主宰していた講評講座を見学しに行った際、長谷川さんの発表の番になると、参加していた人たちが、彼の写真に対して忌憚のない意見を次々に述べるのを目の当たりにして、僕は、すっかり自信をなくしてしまい、受講するのを諦めてしまったのだった。その時、白岡さんが「それでも、この写真はいいと思うよ」とフォローされていたのが印象に残っている。そんな時でも、長谷川さんは穏やかな笑顔を浮かべながら、参加者の批評を全て受け止め、プレゼンを続けていたのである。
あれから数年が過ぎたが、長谷川さんは、その間、写真を撮り続け、ニコンサロンにずっと作品を応募し続けていたそうだ。
眼の前に展示されている写真は僕があの時観た写真とは全く印象が異なっていた。
長谷川さんによると、今から1年前、白岡さんに写真を見せた時、白岡さんは「どうして、この写真が通らないのかね」と言っていたそうである。
長谷川さんは、大手電機メーカーで半導体の開発に携わったエンジニアだったそうである。しかし、40台後半に差し掛かった頃、そのキャリアを捨てて写真家として第二の人生を歩み始めた。欧米ではそういう人がいるとは聞いたことがあるけれど、なかなか勇気のいることだったのではないだろうか。
一緒に展示を観ていた友人が、突然、「え?これデジタルなの?!」と声を上げた。すっかり、銀塩プリントだと思って見ていたらしい。長谷川さんに使用した機材がソニーのデジタルカメラのα7にM型ライカ用のズミクロン50mmF2やエルマリート28mmF2.8の組み合わせで撮ったデータをハンネミューレのバライタ紙にプリントしたと聞いて驚いていた。(機材の件で後で確認したところ、一部、ニコンのD800で撮影した写真もあるそうだ。)確かに知らなければ、銀塩プリントだと思ったかもしれない。
長谷川さんに先日、亡くなった白岡さんはこの写真を観たのですか?と聞いたら、何割か見てもらった作品は入っているけれど、見せられなかった写真もかなりあるとのことだった。
ただ、去年の暮れ、長谷川さんが市ヶ谷のカロタイプに荷物の整理に行った際、久しぶりに会った白岡さんは、長谷川さんの銀座ニコンサロンでの展示が決まったことを大変喜んでくれたそうだ。
その話を聞いた僕は、何よりも写真のことが好きな白岡さんのことだから、会期中、きっと、この場にやって来て、長谷川さんの写真を満足そうに観ているに違いないと思ったのであった。

長谷川冬樹写真展「ε0(イプシロンゼロ)」

 
| 写真 | 21:43 | - | - |
やってしまった!

別に何か大きな失敗をしてしまったわけではない。そういうタイトルの写真展に行って来たのだ。どうしてこんなタイトルをつけるのだろうと思うのだが、実際に観に行ってみると、普通の写真のグループ展なのである。この写真展は写真家の渡部さとる氏が主宰する写真のワークショップの受講生が展示する、いわば卒業展である。僕自身も10年程前にこのワークショップに通い、同じ場所で展示したのを思い出す。確かあの時の写真展のタイトルも変なタイトルだった。確か「茫然自失…」だったと思う。あの時は時間とお金もあったなと思う。
今回の展示では、香港の古いアパートのバルコニーに住んでいる人々が写っている写真が面白かった。ちょっとだけ、グルスキーを思い出した。受講生の写真に混じって渡部さとる師匠の冬の米沢の写真が展示してあって懐かしかった。
雪の壁の写真とローカル線の写真はいずれも人気の作品である。
| 写真 | 15:15 | - | - |
日暮里に湿板写真館がオープン?
日暮里に湿板写真館がオープン??
ツイッターを覗いていたら、信じられない記事が流れてきた。
なんと江戸時代の撮影手法である湿板写真で撮影してくれる写真館が日暮里にオープンしたというのである。
キャビネサイズで1枚1万5千円で撮ってもらえるとのこと。
本当に営業しているのか、一度、行って確かめてみたい。
但し、湿板写真は免許証やパスポート、お見合い写真や履歴書には向かないので、実用ではなく、完全に趣味で撮ってもらうつもりで…

甦る古典撮影技法 湿板写真館がオープン:銀塩手帖
http://camerafan.jp/cc_sp.php?i=351
| 写真 | 13:32 | - | - |
世界は狭い
 先日、ベルギーから来た友人と話をしていて好きな写真家を聞いたら、Miki Hasegawaが好きだという。聞いたことのある名前だなと思ったが、ハンドメイドで作った写真集を持っていてとても気に入っているそうだ。
去年、アートブックフェアでそんな話を聞いたことを思い出し、世界は狭いなと思ったのである。
http://www.miki-hasegawa.com/book/

 
| 写真 | 10:05 | - | - |
寝不足の午後


徹夜をすると時間が速く過ぎる。
座っているだけで、睡魔が襲ってくる。
体調を崩すだけでなく、とても損をした気分になる。なるべく徹夜は控えたいものだ。


| 写真 | 19:39 | - | - |
ロバート・キャパの肉声を聞く

JUGEMテーマ:写真

先日、東京都写真美術館で「101年目のロバート・キャパ」展を観た。音声案内を借りたら、キャパの肉声が聞けたのが面白かった。以前、沢木耕太郎さんの「キャパの十字架」で話題になったスペイン内戦の「崩れ落ちる兵士」の写真についてのインタビューで、撮影したものをそのまま送っただけで、編集者がセレクトしたものだと、今聞くと、訛った英語で一生懸命、言い訳しているように聞こえるのが可笑しかった。また、ノルマンディー上陸作戦の時の有名な写真が暗室係がフィルム現像を失敗してあんな風に前衛的な仕上がりになったことを初めて知った。どんな風に現像したら、あのような画像を得られるのかと疑問に思った。後に写真家の田中長徳さんから「Dデイの写真は乾燥機の加熱でああなったという伝承あり」とのコメントを得て、ますます実験したいと思ったのである。
また、最後の方に展示されていたキャパが地雷を踏んで死んだ時に持っていたNikon Sと一緒に展示されていたキャパが最後に撮影したカラーの写真を見て、コダクロームがいつか復活したらよいのにと夢想したのであった。

| 写真 | 23:17 | - | - |
下岡蓮杖名刺版トランプ

先日、東京都写真美術館へ下岡蓮杖の展示を観に行った。その際、図録を買おうと立ち寄った一階の本屋で奇妙な箱を発見した。僕は店員に「一体、これは何ですか?」と質問した。すると、店員は見本の箱を開け、中身を見せて「下岡蓮杖の写真のトランプです」と教えてくれた。


なるほど、これは良く考えたものである。名刺版の下岡蓮杖の写真コレクションを東京都写真美術館が大きさもそのままにトランプにしてしまったのである。迷わず「これも一緒に下さい」と図録と共に購入したのであった。このトランプには入っていなかったが、展示では、駕籠かきが客と喧嘩して、客を張り倒している瞬間の様子(客ともめる駕籠かき)もあり、湿板の時代にいかにしてこのような決定的瞬間を撮影したのだろうと思う写真もあって見応えがあった。これは演出して撮った写真だとしても、それはそれでなかなか面白い写真だった。


因みにトランプの裏には下岡蓮杖が夢に見て商標にしたという蛇に富士山のマークが施されていた。
| 写真 | 11:45 | - | - |
| 1/47PAGES | >>