人生 | 我が漂流記

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日本的なるものを超えて
新年を迎えて久しぶりにブログを更新してみる。最近は専らSNSに投稿していたので、更新の手間がかかるブログは書いていなかったのだが、今、日本で起こっているあれこれを見ているうちにここに思うことを記録して置こうと思ったのである。今年は明治150年とかで、戦前の体制に帰ることを掲げる考えが政権を担う人々を中心に盛り上がっているようだが、その波に国民が流されることがないようにと強く願う。そのためには、自ら違和感を感じたことを言葉にしていくことが大切だと思う。憲法改正をして彼らは一体何をしようとしているのか?自ら考えて調べることの大切さ。周囲の人間に流されて、同調するだけでは決して目的地には辿りつけないのである。むしろ、人の波について行ったら、その先には破滅が待っているかもしれないのである。ワイドショーを騒がせている相撲界の問題や、神社の宮司刺殺事件を見ても、日本的なるものの負の側面が形を現わしているような気がしてならない。自分の人生を運のせいにして生きることをやめること。人の流れに逆らって自分の足で一歩でも前に進むことを大切にして、この一年を始めたい。
| 人生 | 20:04 | - | - |
写真家の白岡順さんが亡くなった
JUGEMテーマ:写真
白岡さんの顔
写真家の白岡順さんが亡くなった。
肝臓ガンだったそうだ。
去年、友人の写真展のパーティーでお会いしたのが最後になってしまった。
体調が思わしくないとは聞いていたけれど、去年の10月に市ヶ谷にある貸暗室のカロタイプを離れて、引退したと聞いていたので、余りにも突然で驚いた。しかし、今思えば、最後にお会いした時も、「もう先がない」と仰っていたので、ご本人は自らの死を予見していたのかも知れない。
何も知らない僕は、これから白岡さんが新しく建てた家でゆったりと余生を過ごされるものだとばかり思っていたのである。
 それ以前に白岡さんにお会いしたのは、約2年前、市ヶ谷のカロタイプでだった。雑居ビルの一室に白岡さんが設計した使いやすい暗室とワークショップのスペースに僕は久しぶりに顔を出した。当時、失業中だった僕は住んでいた渋谷区から市ヶ谷まで歩いて行った。白岡さんは久しぶりに顔を出した僕を笑顔で迎えてくれた。話題は写真のことよりも健康面の話をしたことを憶えている。
その頃、痛風の発作に頻繁に襲われて、好きだったビールを一切飲むのをやめたと仰っていた。僕は、痛風の発作を何度も経験したので、「あの痛みはなった人にしかわかりませんよね」などと話したのだった。今、思えば、その頃、すでに肝臓ガンは進行していて、その影響が痛風の発作に現れていたのかも知れない。
 更にその数年前、僕はカロタイプの門を叩き、短期間だったが、白岡さんのワークショップを受けたことがある。友人が暗室の初級、中級コースを受講していて、とても面白いと言うので見学に行ったところ、白岡さんの教える真剣な姿を見て、思わず次回のワークショップに参加する旨をその場で伝えたのだった。
 ワークショップで習った内容はほとんど忘れてしまったが、白岡さんの写真に対する情熱は誰よりも強かったことを憶えている。例えば、暗室でフィルターや露光時間を変えて、自分で選んだフィルムのコマを何度もプリントするのだが、そのプリントを見せる度に白岡さんは「これで良いんですか?」と言うのである。僕は「もう少し焼いてみます」と言って暗室に戻り、同じコマをプリントをして持っていくと、また白岡さんが見てくれるのだが、一度も良い加減に見るということがなかった
写真を見た白岡さんが「これで良いんですか?」と聞くと「もう少し焼いてみます」と僕は答えて暗室に戻ってプリントをするのをしばらく繰り返した。
 そうこうしているうちに、ワークショップの終了予定時間はとっくに過ぎてしまい、そろそろ終電も終わる時間になっていた。
僕は暗室で集中してプリントしたせいで、高揚感と疲労感が一緒に押し寄せてきて、まだまだプリントしたい半面、体力的にしんどくなっていた。
今夜はこれが最後と思って、白岡さんにプリントを見せると、いろいろとアドバイスをしてくれた後で、最後に「これで良いんですか?」と言ったのである。僕は思わず、「これで良いいと思います」と言って帰ったのだが、あの調子で毎回、終電近くまで、受講生に付き合って写真を見ていた白岡さんの情熱は一体、どこから出てくるのだろうか?と不思議に思ったものである。そんな白岡さんの教えるワークショップに通った教え子の中からはここ数年で何人も作家として活動する写真家が巣立っていった。
僕は、写真の技術を教えることは出来ても、作家として誰かを育てることは難しいと思っている。
もし、白岡さんの教え子の中から、写真家が多く出ている理由を挙げるとすれば、きっと、あの写真への情熱が白岡さんから直接、伝わったからではないだろうか。
白岡さんが亡くなった今、僕の人生に対して「これで良いんですか?」と白岡さんに言われている気がしてならないのである。
カメラを構える白岡さん
 
| 人生 | 13:50 | - | - |
始めることが大事

 一見、煩雑で大変そうに思えることも、細分化して、根気強くやれば、大概、やり遂げられるものだ。何より重要なのは重い腰を上げて、実際にやり始めることである。
| 人生 | 22:36 | comments(0) | - |
草原に寝転ぶ人、運のつく人。

 モンゴルに行ってから早いもので2ヶ月が経った。久しぶりに暗室に入り、モンゴルで撮った写真をプリントした。これは、その中の一枚である。草原で寝転んでいるのは、我らが渡部さとる師匠である。モンゴルの広大な草原で寝転んでみたいというのは、誰もが抱く願望の一つだが、それを実行するのは容易ではない。なぜなら、一見、草以外何もないように見える草原だが、油断すると家畜の糞の上に寝ることになるからだ。この時も、後ですぐ側に大きな糞を発見した。ともあれ、あれこれ心配せずに、やりたいと思ったことを実現する師匠の行動力には、いつも感心させられる。そういう人だからこそ、運がつくのかも知れない。実際にウンがついてたかは謎である。
| 人生 | 08:51 | comments(0) | - |
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