2007.03.04 Sunday
スーパーアンギュロン21mmf4を買いに

一晩考えても僕の答えは変わらなかった。「これさえあれば…」そう心の中で呟きながら、銀座へ向かった。カメラ店に入ると、店内は混み合っていた。すでにU田さんの顔もある。昨日、長岡製作所へ受け取りに行った5×7のフィールドカメラの試し撮りを終えて、フィルムを現像に出しに来たのだという。まだ、店の人も手が空く様子もないので、U田さんと隣のコーヒーショップへ行くことにする。店員に飲み物を注文すると、U田さんに「結局、あのスーパーアンギュロン買うことにしたの?」と聞かれた。僕は頷いてから、個展の構想をする中で、今まで持っていなかった21mmの広角レンズが必要だと思ったこと。21mmならスーパーアンギュロンのF4が良いと思っていたこと。そして、値段も相場より弱冠安かったことなどの理由を挙げて、「これも、出会いですから」と笑ってみせた。すると、U田さんは、携帯電話を取り出してカメラ店に電話をかけた。「あれ、やっぱり欲しいみたいなんだけど、調整してもらえるかな?」そのレンズは、昨日、店頭でお客さんから買ったばかりのものだったので、簡単な調整が必要だったのだ。

受け取りには少し時間がかかりそうだったので、別のカメラ店をハシゴする。その際、21mmのファインダーを見てみた。ライカ純正のものでも良いのだが、その見やすさからコシナのZEISSのファインダーを買うことにする。値段も手頃だった。

言われた時間に店に戻るとすでにレンズの調整は済んでいた。レンズを手にとって確かめるとヘリコイドの具合もスムーズであった。レンズも弱冠の曇りがあったそうだが、綺麗にしてくれたという。

僕は、支払いを済ませて、店を出た。これさえあれば、個展のための撮影に取りかかることができるのだ。そう思うと俄然やる気が湧いてきた。U田さんと駅へ向かう途中、ユメギワ君と遭遇。彼は取引先の会社を辞めて別の会社に再就職したばかり。夕方だというのにこれから出勤だという。頑張って欲しい。

江古田に戻り、2Bへ行く。渡部師匠と一期の山田さん、弱冠二十歳の竹下君がいた。師匠にスーパーアンギュロンを買ったことを伝えて、レンズをお見せする。師匠は、驚きながらもレンズをカメラに付けて渡したら、興味深そうにファインダーを覗いて空シャッターを切っていた。話をしていると、門前仲町のTさんがやって来た。何というタイミングだろうか。やはり、僕の動きは察知されているのかと思ってしまう。恐るべしTさんである。

近くの焼き鳥屋で皆で夕食を摂る。竹下君の人生相談、Tさんが僕の個展開催に刺激されたのかどこかで個展を開催したいという話で盛り上がる。また、師匠が髪を染めたら、娘さんに「染めない方が良かった。元に戻して欲しい」と言われたという話を聞いて、僕は、思わず師匠の頭にレンズを向けてシャッターを切ったのであった。
個展開催まで、あと204日。
漂流者写真展(仮題)
開催期間 2007年9月25日(火)〜30日(日)
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
場所 ギャラリー・ルデコ(6階)TEL 03-5485-5188
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3−16−3ルデコビル
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