映画 | 我が漂流記

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「抵抗 死刑囚の手記より」
  
(iphone3G+Oldcamera)
  神保町の岩波ホールで映画「抵抗 死刑囚の手記より」を観た。監督はフランスのロベール・ブレッソンである。1956年の公開というから今から半世紀以上前の作品である。しかしながら、いささかも古さを感じさせない、手に汗握るスリルに満ちた映画だった。舞台は、ナチス・ドイツ占領下のフランス。フランス軍中尉フォンテーヌが、厳重な監視の下、いつ銃殺に処せられるかわからない収容所から周到な準備を重ね、脱走を試みる物語である。ロベール・ブレッソン監督は、無駄のない巧みな映像表現で、観る者を惹きつけていく。また、素晴らしいのは映像だけではない。音の使い方もまた絶妙である。音と言っても、音楽を過剰に使うのではなく、物音を効果的に使った演出は映画ならではの表現であり、観ていて新鮮だった。音楽はモーツァルトのミサ曲 ハ短調 K427が使われていて、これもこの映画のために誂えたようだった。シナリオも演出も完璧だった。素晴らしい映画というのは、時を経てもその魅力は少しも変わらないものだと思った。散歩のつもりで行った神保町で観た映画だったが思わぬ収穫だった。映画館を出た僕は、近くの古書店で一冊の本をみつけた。浅沼圭司著「ロベール・ブレッソン研究」(水声社)である。表紙には「抵抗」のワンシーンが印刷されていた。僕はその本を買って外へ出た。
 写真は、散歩の途中で発見した「脱走するサンタ」である。本当は、プレゼントを持って侵入するところなのだろうが、「抵抗」の主人公が脱走を試みるシーンに重なったので掲載した。ただ、こちらは状況が全く異なるので、スリルというより脱力という感じなのだが…
| 映画 | 23:59 | comments(0) | - |
「アバター」でIMAX3D体験!
 
 先日、話題の3D映画「アバター」を観た。IMAX方式で観ると良いと友人に薦められて、川崎の劇場で観る事にした。ネットでチケットを予約して、翌日、観に行った。入り口で、係の人から大きなメガネを受け取って、席に着く。平日だというのに、広い劇場の客席は結構埋まっていた。劇場が暗くなり、上映が始まると、予告編が流れた。「アリス・イン・ワンダーランド」という4月公開のティム・バートン監督の作品である。これが3D(立体)の作品で僕の初めてのIMAX3D体験はこの予告編だった。まるで、その世界に入り込んだような感覚。これは、凄いと思った。3Dというと、子供の頃、「ジョーズ3」という3D映画を観たのを思い出す。眼前に飛び出してくるものを思わず左右に避けながら観ていた記憶が甦る。しかし、今回の3D体験は少しばかり違っていた。確かに立体的に見えるのだが、こちら側に飛び出してくるというよりも、むしろ、奥行のある立体感なのである。ちょうど、初めて眼鏡を新調した時のように物が立体的に見え、道の奥行がくっきり見えた時の感覚に似ていた。予告編を見ていて思ったのは、これはコマーシャルで使うと効果的ではないかということ。物の質感がよりリアルに伝わると思うから。
 さて、本編の「アバター」が始まって、3Dということもあり、非現実の世界をよりリアルに体感しながら、あっという間に物語の世界に引き込まれたのだが、ちょうど、度の強い眼鏡をかけてしまった時のように、次第に目の奥に疲れが溜まっていった。しかし、映画はSF超大作で、激しいシーンとめくるめくCG映像が目の前を容赦なく流れ続ける。上映開始から2時間を過ぎた頃、自らの心臓の鼓動が高鳴るのを感じた。これは、まずい。確か、台湾で「アバター」を観ていた男性が、劇場で脳出血を起こして亡くなったというニュースを思い出した。男性は、高血圧の持病があったという。僕も高血圧の持病があるから、他人事ではない。しかし、そうこうするうちに映画は終わり、これまで感じたことのない疲労感は残ったものの、最後まで映画を観終えることができた。感想としてはIMAX方式の3D体験は素晴らしいということ。ただし、慣れない3D体験であるから、映画はなるべく1時間半以内が理想である。それ以上だと疲労感が強く残ると思う。それから、CG映像の3Dができるのなら、過去の作品を3D化できないかということ。SF映画なら「猿の惑星」(ティム・バートン監督)とか、「ブレードランナー」(リドリー・スコット監督)など観てみたいものである。映画を映画館で観ることが少なくなった僕にとっては、IMAX方式の3D映画は、今後、劇場に足を運ぶ動機づけになりそうだ。
| 映画 | 13:26 | comments(2) | - |
母なる証明
  映画「母なる証明」を観た。期待通り見応えのある映画だった。主人公は、細腕一本で育てた精薄の息子を持つ母親という地味な設定ながら、殺人容疑で逮捕された息子の容疑を晴らすため、必死に奔走する姿は、観る者を惹きつける。母親は、警察や弁護士を頼るのだが、誰も彼女の話をまともにとりあってもくれない。そして、母親は、息子の無実を証明するため、自ら殺人事件の調査を開始する。途中、飽きることもなく最後まで観ることができた。何がすごいのかと考えると、一つには、脚本がしっかりしていることだと思った。登場人物がなぜそういう行動をとるのかといったことが、さりげなく伏線として描かれている。韓国映画のレベルの高さをあらためて実感した作品である。
| 映画 | 22:35 | comments(0) | - |
東洋宮武が覗いた時代
 先日、東京都写真美術館で上映されているドキュメンタリー映画「東洋宮武が覗いた時代」を観に行った。
 第二次世界大戦中、アメリカの西海岸に暮らしていた日本人、日系人たち約12万人は、西海岸を追放され、遠く離れた強制収容所に入れられた。そんな収容所のひとつにマンザナ収容所があった。収容所には最小限の荷物しか持ち込むことを許されなかった。収容所へのカメラの持ち込みは禁止されていた。しかし、一人の日本人カメラマンがレンズと4×5のフィルムフォルダーを密かに持ち込むことに成功した。彼の名は、東洋宮武。彼は、同じ収容所にいた大工の男に木材の端切れでカメラを作らせた。レンズは、排水管につなぎ、回転させることでピントを合わせられるようにした。東洋宮武は、「同じ過ちを繰り返させないために収容所の生活を記録する」と、密かに写真を撮ることを決意したのである。
 この映画を見ていて衝撃を受けたのは、当時のアメリカは、日本と同じように敵国であるドイツ系やイタリア系の住民に対しては、強制収容はしなかったという事実である。この件に関して、渡部昇一氏は、当時のアメリカ政府が人種差別に基づいて、日系人を強制収容したのだと話していた。僕は、この話を聞いて、その後、原爆がなぜ、ドイツやイタリアではなく日本の広島や長崎に落とされたのかということについても考えてしまった。そういう差別意識がなければ、人を平気で大量に殺す戦争などできないだろうと思ったのである。映画は、主に東洋宮武の写真と当時、強制収容所で生活していた日系人たちの証言で構成されているのだが、東洋宮武の写真がいきいきと当時の日系人たちの生活を伝えていて面白いし、日系人たちの証言にも力がこもっていて伝わってくるものがあった。久しぶりに見ごたえのあるドキュメンタリーを見た思いがした。監督はすずきじゅんいち。音楽は喜太郎が担当している。
| 映画 | 14:42 | comments(2) | - |
未来を写した子どもたち
JUGEMテーマ:映画

 飯田橋のギンレイホールでドキュメンタリー映画「未来を写した子供たち」を観た。インドのコルカタの売春窟に暮らす子供たちに女性カメラマン、ザナ・ブリスキがフィルム交換式のインスタントカメラを与え、ワークショップを開き、写真の撮り方を教える。子供たちは、厳しい現実の中、写真を撮ることで、次第に表現する喜びを見いだして行く。子供たちは、身近な人々にカメラを向けて思いのままにシャッターを切る。そして、プリントした写真のセレクトも学ぶ。彼らの写真からはそれぞれの個性が感じられる。ザナ・ブリスキは、子供たちに写真を教えるだけでなく、彼らが十分な教育を受けられない現状を見て、彼らを受け入れてくれる寄宿学校を探し、彼らが入学できるよう、家族を説得し、煩雑な手続きに奔走する。また、子供たちの学費を捻出するため、ニューヨークで子供たちの写真展を開催し、その様子をビデオで子供たちに見せたり、コルカタでも写真展を開催する。その度に子供たちの目がきらきらと輝く。子供たちの一人にアヴィジッドという男の子がいる。もともと絵を描くことが好きだという彼は、写真でも才能を開花させる。彼は、幼くして離れて暮らしていた母を亡くし、一時は、写真を撮る意欲もなくして、ワークショップにも行かなくなってしまうが、才能が認められて、アムステルダムで開かれたワールド・プレス・フォトのイベントへ世界の子供たちの代表の一人として招待される。その後、子供たちは、寄宿学校に入学し、悲惨な状況から脱出する者や、そのまま、売春窟に留まる者、それぞれのその後が知らされる。
 この映画を観て、子供たちが写真のワークショップを通じて、自分を表現するようになっていく様子がとても面白かった。帰りにパンフレットを買って、読んだら、アヴィジット少年は、その後、寄宿学校を卒業し、現在は、ニューヨーク大学の芸術学部に進んだとのこと。一人の写真家が起こした行動が人の人生に与えた影響の大きさに驚くとともに感動を覚えた。
| 映画 | 22:16 | comments(0) | - |
ロバート・フランクの8mm映画を見てみたい
Coyote (コヨーテ)No.35 特集:ロバート・フランク はじまりのアメリカ
Coyote (コヨーテ)No.35 特集:ロバート・フランク はじまりのアメリカ
新井敏記
JUGEMテーマ:映画

 友人から写真家のロバート・フランクを特集しているという情報を得て、「コヨーテ」という雑誌を買った。ロバート・フランクという写真家の写真は、写真集「The Americans」で見た写真しか知らないけれど、僕は、この「The Americans」という写真集が好きである。そこに写っているのは、半世紀前のアメリカ人なのだけど、気取りのない素の感じが写っていて良いのである。確か、当時、ロバート・フランク、カメラはライカを使っていたはずである。僕の中では、ロバート・フランクという写真家は、この半世紀前の写真集で止まっていたのだけれど、この雑誌を読んで、ロバート・フランクが現在も写真家として活躍していることを知ったのである。この雑誌の中には、ホンマタカシさんが撮った現在のロバート・フランクの写真が掲載されているのだが、彼が構えているカメラは50年前はライカだったのが、現在はコンパクトカメラに変わっていることがわかった。さらに、ムービーカメラは未だにスーパー8の8mmカメラを使っているとの情報があった。僕は、ロバート・フランクの撮った8mm映画を是非、一度、見てみたいと思った。
| 映画 | 23:58 | comments(0) | - |
「おくりびと」にアカデミー賞外国語映画賞
JUGEMテーマ:映画

 去年、僕が観た映画の中でも特に素晴らしい作品だった映画「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞を受賞した。これは、文字通り歴史的快挙と言っても過言ではないだろう。
ニュースで流れる授賞式の映像には滝田洋二郎監督や企画、主演した俳優の本木雅弘さんや女優の広末涼子さんの姿があった。しかし、僕が探していた人の姿は見つけることができなかった。
 この映画を観て僕がすごいなと思ったのはその構成であり、セリフであり、所謂脚本の部分だった。もちろん、脚本だけでは作品にならないわけで、監督や俳優さんがいなければ、映画は成立しないのだけど、この映画を観た後、思ったのは、「脚本が素晴らしい」ということだった。
 この映画の脚本を担当したのは、放送作家の小山薫堂さん。有名な番組では「料理の鉄人」を担当していた作家さんである。小山さんはドラマや小説なども書いているが、映画の脚本は初めて書いたそうである。それが、いきなりアカデミー賞とは驚きである。FMラジオ局のJWAVEでは、ロサンゼルスにいる小山氏に電話インタビューをして喜びの声を伝えていた。
 映画「おくりびと」の脚本は、伝統的な映画の手法に乗っ取ったオーソドックスな構成であって、一般の人にもわかりやすく、映画をよく知っている人をも唸らせる良い脚本だと思った。この映画には派手な特殊効果があるわけでもなく、どちらかというと地味な話なのだが、映画を見終わった後に、さわやかな感動が伝わってくる。そういう映画がアカデミー賞外国語映画賞を受賞したことにあらためて拍手を送りたい。

| 映画 | 21:54 | comments(2) | - |
メイプルソープとコレクター
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 映画「メイプルソープとコレクター」の試写会に行ってきた。原題は「BLACK WHITE+GRAY」である。
 この映画は、アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープと公私ともに関係の深かった写真のコレクターであり、キュレーターであったサム・ワグスタッフという人物の生き様を描いたドキュメンタリーである。
 サム・ワグスタッフは、若きメイプルソープと出会い、その才能を見いだして、ポラロイドカメラを使って写真を撮っていた彼にハッセルブラッドを与え、自らの写真のコレクションを見せて、メイプルソープの作品に大きな影響を与え、写真家としての才能を開花させた。さらに、ワグスタッフは、自らの人脈と影響力を駆使し、メイプルソープをアートシーンに送り込み、写真家として成功に導いたのである。映画では、サム・ワグスタッフとメイプルソープについて、当時の彼らを知る様々な人物が語るのだが、特に、メイプルソープと同棲生活を送ったことのある歌手のパティ・スミスのインタビューは印象に残った。
 ワグスタッフとメイプルソープは恋人同士でもあり、アメリカで80年代に猛威を振るい始めたエイズに罹って、相次いで死んでいく。死を前にしたワグスタッフは、膨大な写真のコレクションを売却し、銀食器のコレクションをはじめる。ついには、その財産の殆どを肉親にではなく、メイプルソープに遺して死んでいく。そして、ワグスタッフの遺産を相続したメイプルソープもまた、彼の死の2年後にエイズでこの世を去るのである。
 この映画を観て思ったことは、コレクターというと、とかく単なる金持ちの道楽者というイメージが先行しがちだが、実は、写真に対する類い希な情熱を持った人間であり、彼らが存在しなければ、アートビジネスというものは存在しないのであって、アーティストとしての写真家の成功というものもまた、存在し得ないということである。
 そして、コレクターと写真家を結ぶ、キュレーターの存在もまた、重要である。写真家の才能を見いだし、彼らを導き、コレクターへの橋渡しをする。才能というものは、それを見いだす人間がいなければ、何の価値も持たないのではないだろうか。
 この映画を観て、ますます、写真というものが面白く思えてくるのであった。
 
| 映画 | 22:54 | comments(4) | - |
モーターサイクル・ダイアリーズ
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]
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 昨夜飲んだ痛み止めが効いたようで、足の痛みの方はだいぶやわらいだ。
昨夜、録画しておいたBSで放送していた映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観た。この映画を観るのは二度目だが、観ていて飽きない映画である。革命家チェ・ゲバラが、まだ何者でもない、医学生だった頃に、友人とともに南米大陸を旅した時の手記に基づいている。
 この映画を観ていて印象的なのは、南米の雄大な大地と貧しい人々やハンセン病患者たちの顔である。若き日のチェ・ゲバラが、彼らとの交流の中で、何かを掴んだところで、彼の旅は終わる。ここに描かれているのは偉大な革命家の生涯ではなく、まだ何者でもない若者が自分探しの旅の中で何かを発見する物語である。僕は、こういう映画が好きである。時々、観たくなる映画である。


| 映画 | 12:53 | comments(0) | - |
今年観た映画BEST5
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「今年観た映画BEST5」などとタイトルを付けてはみたが、実は今年はそれほど映画を観に行かなかった。理由はいろいろあるが、何よりもCSの衛星放送で海外ドラマを見るようになったのが大きな要因だろう。それでも、今年僕が観た映画の中で印象に残ったものを記録しておこうと思う。
潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】 [DVD]
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 「潜水服は蝶の夢を見る」は実在した人物の物語でELLEという雑誌の編集長をしていた42歳の男性がある日突然、脳梗塞で倒れ、身体の自由を失う。唯一動かせる左目の瞬きだけでコミュニケーションをとれるように訓練し自伝を綴り始める。それだけ読むととても暗い映画のように思えるが、類い稀な映像表現と、主人公の魅力的なキャラクターで最後まで観てしまった。とても悲しいけれど、美しい映画だった。
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
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 「ノーカントリー」は、今のアメリカを象徴しているようで、恐ろしくも興味深い映画だった。特に、ハビエル・バルデム演じる不気味な殺し屋自身が世界の中のアメリカを象徴しているように思われた。
クライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]

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 「クライマーズ・ハイ」は、御巣鷹山の日航機墜落事故を題材に地元の地方新聞社の記者やデスクの奮闘ぶりを描いた作品。この映画を観ていて、放送局と新聞社の報道の現場の相違を感じて興味深かった。そして、映画の中で墜落現場に行った新米カメラマンが新聞社に帰ってから次第に精神に異常をきたし、道路に飛び出して車に轢かれて死んでしまうのだが、その姿が、やはり当時現場にいた新聞社の新米カメラマンだった渡部さとる師匠と重なって見えてしまった。若き日の渡部さとる師匠は、日航機墜落事故の後、程なくして新聞社を退社したが、その理由が少しだけわかるような気がした。
 「おくりびと」は、オーケストラでチェロを弾いていた若者が、楽団が解散したのを機に故郷の山形に帰り、納棺士という仕事に就いて一人前になっていくまでの成長物語だが、とにかく脚本が素晴らしい。脚本は、ラジオやテレビで活躍している構成作家の小山薫堂さんだが、驚いたことに、映画の脚本を書いたのはこれが初めてとのこと。才能のある人は違うなと思った。
 「まぼろしの邪馬台国」は、実在の盲目の文学者宮崎康平さんと妻の和子さんの物語を妻の和子さんの視点から描いた映画で、和子さんを吉永小百合、宮崎康平さんを竹中直人が演じている。この映画を観ていたら、宮崎康平さんの葬儀の場面で思わず涙してしまった。それにしても昔の日本人は意志が強かったんだなと思う反面、地域社会の包容力がまだ存在していたのだなとも思い、妙にノスタルジックな気分になった。唯一、気に入らなかったのは、唐突なセリーヌ・ディオンの歌声だった。他にもっと内容に相応しい挿入歌はなかったのかと悔やまれてならない。脚本大石静。監督堤幸彦。

| 映画 | 23:50 | comments(0) | - |
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